「24時間保育」の認可保育園ってあるの?

2016年10月11日 保育の豆知識 google  0

「24時間保育」の認可保育園ってあるの?

■「24時間保育」が求められる背景

最近、「24時間保育」を求める子育て世帯の声が高まっています。背景には、消費者向けのサービス業が発展する中で、労働者の従事時間も多様化していることがあります。子育て世帯でも、労働時間も多様化し、認可保育園などの通常保育時間である平日の昼間だけでは、保育ニーズをカバーできなくなっているのです。また、核家族化が進み、都市部への人口集中も進んでいるため、気軽に預けられる祖父母や親族が身近にいない子育て世帯が増えていることもあります。そのため、保育のサービスとして「24時間保育」が求められてきているのです。

■認可保育園に「24時間保育」が少ない理由

2015年に定められた子ども・子育て支援新制度では、認可保育園の保育標準時間を11時間としています。実際の認可保育園の設置基準は各自治体ごとに定めることになっていますが、実際は11時間が大半となっています。制度上は「24時間保育」は規制されているわけではありません。
しかし、認可保育園の制度では、保育園に自治体が補助金を支払う代わりに、保育園側に安全性や保育の質などの厳しい基準が設けられています。この基準を満たしながら、保育園を経営していくためには、ある程度大規模で、保育士を雇用しやすい時間帯に開所する必要があります。
ただでさえ保育士不足である中で、標準の2倍以上である24時間分の保育を行うだけの保育士を雇用することはかなり難しい状況です。さらに雇用や設置努力にかかる費用をカバーするような自治体や国の補助金もありません。そのため、現在の認可制度の中で運営できている24時間保育対応の認可保育園は少ないのです。

■「24時間保育」の現状と今後

上記のような理由から、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏のコメントによると、24時間対応の認可保育園は全国にたった5園とのことです。一方で24時間保育を行う認可外保育施設やベビーシッターのサービスは各地で急増しています。こういった施設では安全性や保育の質が担保されていないため、保護者が自分の目でそのサービスの質を確認して預けなければなりません。しかしながら、認可外保育施設やベビーシッターによる事故も後を絶たないのもよく報道されている通りです。それでも24時間保育を求める子育て世帯は、認可保育園がほとんどないため、こういったサービスに依存せざるを得ないのが現状です。
子育て世帯がより働きやすく、子どもたちが安全に安心して過ごすことができるよう、国や自治体には、現場の状況に合わせて適切な基準を定めることや、補助金を支給するなどの早急な対応が求められています。