神奈川県では、保育士試験の実施が『年3回』に?

2016年12月20日 保育の豆知識 google  0

神奈川県では、保育士試験の実施が『年3回』に?

神奈川県で、保育士試験の実施回数が増える?

前期(4月)と後期(10月)の、年2回にわたって実施されている保育士試験ですが、

この度、神奈川県が、その実施回数を増やす方針であることを発表しました。

待機児童問題解消への施策の一環として、保育士資格保有者の増加を目指し、

年3回の実施を想定しており、

安倍晋三首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議にて、黒岩祐治神奈川県知事より、国の規制緩和へ向けた提案がなされています。
 

夏の保育士試験に?

神奈川県では、2017年の夏からの実施を目標としているようです。

開催時期も、通常の保育士試験が開催される前期・後期の間となる夏を想定しており、

神奈川県で実施される「夏の保育士試験」に合格した場合は、

「地域限定保育士」となり、当面(※)は神奈川県内での勤務に限定されます。

(※神奈川県の勤務に限定される期間は、保育士資格の登録後、約3年が目安)
 

神奈川県知事が語る「大きな規制改革」

神奈川県の黒岩祐治知事は、数年前から、この「保育士試験実施の回数増加」を提案していました。

しかしながら、県で独自に試験を行うためには、試験問題の準備や試験会場の確保など、さまざまな課題が山積し、実現へのハードルが高い状況が続いており、

その為、先般の国家戦略特区諮問会議における、黒岩祐治知事からの規制緩和の提案は、以下の2点でした。

・現在「全国保育士養成協議会」にて制作している試験問題を、県独自で作成可能とする

・一般社団法人、一般財団法人に限定されている「指定試験実施機関」を、株式会社などにも拡大する

また、会議終了後、黒岩祐治知事は、以下の様にコメントしており、

「地域限定保育士制度で劇的に保育士数が増え、全国の試験も2回になった。まさに岩盤規制の突破だ。今回も既得権益にメスを入れることで大きな規制改革になる」

黒岩祐治知事は過去にも、保育士試験の開催が年1回である時期に、神奈川県で先駆けて年2回実施とした実績もあるため、年3回実施の実現性について、大いに期待が寄せられています。
 

神奈川県の黒岩祐治知事とは

保育士試験の改善に尽力されている黒岩祐治知事ですが、

元ニュースキャスターという経歴で、神奈川県知事への就任は2011年の4月から。

フジテレビ『FNNスーパータイム』で、キャスターなどを務めておられた為、その印象が強い方も多いかもしれません。

また、国際医療福祉大学大学院教授に着任していた時期もあり、医療・福祉などについての知見が深いことから、

子どもを持ちながら働く医師や看護師の為に、院内保育の充実といった施策にも力を入れています。

さらに、そうした神奈川県立病院にある院内保育施設について、待機児童解消を目的とし、周辺地域の利用者にも開放するといった方針も打ち出し、

実際に、横浜市港南区にある「県立精神医療センター」にて、地域の子ども達の受け入れを開始しました。

神奈川県は人口の多い都市部であるため、施設の用地や保育士の確保が非常に難しく、そうした課題解消の一環として、

比較的定員に余裕を持っている、院内保育や企業内保育の、既存保育施設を活用していく方針をとっているようです。

神奈川県内の保育園訪問なども行っており、厚木の「愛歩保育園」では、保育士さん達からの熱烈歓迎を受けたこともある黒岩祐治知事。

保育士さん達から、当時大ブームだった「ラッスンゴレライ」で激励され、あまりのクオリティの高さに「さすが保育士さん!」と、感動されていたようです。

 

まとめ

「安心して産み育てやすい環境づくり」を実現するため、

保育の領域だけにとどまらず、県内の医療・福祉・教育などの関係者が密に連携して、子ども達、そして働く人々が支えあえる社会の実現を目指している神奈川県。

過去にも、年1回だった保育士試験を、2回開催とする働きかけを行い、実現してきた実績がありますので、

年3回の、「夏の保育士試験」実現に向けて、期待が高まりますね。