「神奈川県川崎市の待機児童がゼロ」ってホント?

2017年1月5日 保育の豆知識 google  0

「神奈川県川崎市の待機児童がゼロ」ってホント?

yahooニュースなどでも「川崎市の待機児童がゼロ」と発表されていた通り、川崎市は「待機児童ゼロ」を宣言したそうです。

 
しかし、川崎市といえば、神奈川県内でも待機児童ワースト1を記録していた市。本当に待機児童はゼロにできているのでしょうか。実際のところ、保護者の視点に立つと、その言葉を素直に受け止めて良いものではないかもしれません。
 

今回は川崎市の川崎市の取り組み状況と待機児童の実情についてご紹介いたしますので、ぜひ実情をチェックしておいてくださいね。

 
 

川崎市の取り組み状況

大型マンションの建設ラッシュなどに伴い、小学生以下の子どもをもつ子育て中の若い世代が急激に増えている川崎市では、以前から保育所の入所希望者が急増し、待機児童対策が問題となっていました。待機児童の実情をお伝えする前に、まずは、現在川崎市が行なっている待機児童対策のための取り組みをご紹介しましょう。
 

1.可保育園や小規模保育事業所の新設

急増している保育ニーズに対応するために、川崎市は認可保育園や小規模保育事業所の新設・リニューアルをすることで定員枠を増やしています。
 
そのため、以前と比べると定員枠が増えていることは事実です。しかし、学年によっては急増している保育ニーズにまだまだ定員数が追いついていないようです。
 
 

2.川崎認定保育園の利用

川崎市の無認可保育園の中でも、川崎市が独自の基準で設置しているのが「川崎認定保育園」です。認可保育園と比べて高いイメージが持たれていましたが、そのイメージを払拭するために、「川崎認定保育園」に子どもを通わせる場合の補助金額を拡大させています。
 
具体的には、以前は月5,000円だった補助金額を所得に応じて最大月20,000円まで拡大することで、「川崎認定保育園」の利用を促進し、待機児童の削減に取り組んでいるようです。
 
 

3.区役所の体制の強化

区役所の担当職員を増やすとともに、保育所入所に関する相談体勢を整え、早い段階から保育園の入所支援に取り組むようにしているそうです。
 
また、マンション建設ラッシュが保育ニーズの増加のきっかけでもあったことから、今後のマンション建設の動向もチェックし、マンション完成後の急激な転入・急激な保育ニーズの増加への対応に備えられるように努力しているようです。
 
 

4.横浜市との提携

隣の横浜市と提携し、横浜市の「横浜保育室」、川崎市の「川崎認定保育園」のどちらへの入所もできるようにしたそうです。

 
 

<2>実際はゼロではない!?川崎市の待機児童

先ほどご紹介した川崎市の取り組みによる努力の結果、自治体の定義上は「待機児童ゼロ」と言える結果になったようです。しかし、その「待機児童ゼロ」は保護者にとっては本当の意味の「待機児童ゼロ」ではないようで、保護者からの反感も出ているようです。

 

・認可保育所を希望したが入所できず、仕方なく無認可保育所である「川崎認定保育園」や一時保育を利用して凌いでいる。
 
・希望の保育所には入れず育児休業を延長している。
 
など、保護者の希望通りに入所することができず、実際は「隠れ待機児童」となっている子どもが2000人以上いると言われているそうなのです。
 
国や自治体の定義の上では「待機児童ゼロ」と言えても、保護者にとっては「待機児童はゼロなんかじゃない!」ということですね。根本的な待機児童の問題解決はまだまだ根深そうです。