静岡県が保育士処遇改善へ調査開始

2017年1月11日 保育の豆知識 google  0

静岡県が保育士処遇改善へ調査開始

待機児童の問題が騒がれている現在、待機児童解消に向けて全国で保育士のなり手の確保が問題になっています。そんな中、待機児童の問題を抱える静岡県では、保育士のなり手の確保の第一段階として、保育所の給料体系やキャリアアップ制度の調査など、具体的な動きに出始めたそうです。
今回は、そんな静岡県が進めている保育士処遇改善の内容などをご紹介させていただきます。

 

静岡県の取り組み①保育士の処遇改善のための調査を実施

冒頭でもお伝えしましたが、2016年秋以降、静岡県は保育士の処遇改善の推進を目的とし、静岡県内の保育所の給料体系やキャリアアップ制度の調査を行なうことになりました。
そもそも公立の保育所で働く正規職員の保育士の場合は、キャリアアップ制度が充実されていますが、公立でも非正規職員や、私立の職員の場合は施設によって大きなバラつきが見られます。そのバラつきを統一したキャリアアップ制度を構築するためには、現在保育士がおかれている処遇を把握する必要があるからです。
 
静岡県保育所連合会や静岡県保育士会と協力し、調査によって得られたデータを参考とした静岡県独自の保育士キャリアアップ制度の策定を目指すとし、既に事業費として9月補正予算案に700万円が盛り込まれています。
 
将来的には、役職や能力や保持している資格、経験年数に応じた研修の受講状況などで、保育士の専門性を客観的に評価し、レベルに応じて給料が上がるような仕組みの構築を目指しているようです。
 

静岡県の取り組み②人材不足解消に向けて奨学金貸し付け

静岡県の待機児童数は2016年4月1日時点で449人。国が定義する「待機児童」から外れた「隠れ待機児童」の存在を合わせると、実際は2400人を超えるそうです。そういった待機児童解消のために、静岡県では2016年度中には3700人分の入所枠が整備される予定ですが、新しい園を作ったところで、保育士の確保が出来ないと悩む市町も出てきているようです。8月に行なわれた静岡県の待機児童解消推進会議でも、多くの市町の担当者が保育士不足を課題としてあげていたそうです。
 
そうした中で、静岡県は保育士確保に向けて、学生に対し、県内の保育所で勤務するなどの条件を満たせば返還免除の無利子の奨学金制度を設けるなど、保育士資格取得などを支援する取り組みを実施することになったそうです。また、潜在保育士の復帰を支援するために、就職準備金の貸し付けも行なうなど、人材不足解消を目指した取り組みも行なっています。
 

このように、保育士確保のために保育士処遇改善や奨学金制度などの具体的な策を打ち始めた静岡県。保育士にとって働きやすい県になっていくのか、今後の変化に期待したいところではないでしょうか。