東京都の待機児童ゼロへ向けた緊急対策

2017年2月1日 保育の豆知識 google  0

東京都の待機児童ゼロへ向けた緊急対策

待機児童や保育士不足の問題が世間を大きく騒がせている中、2016年9月9日、東京都は「待機児童解消に向けた緊急対策」を発表しました。保育士を目指しているみなさんも、この緊急対策に注目しているのではないでしょうか?
 

今回は、そんな東京都の待機児童ゼロに向けた緊急対策の内容等をご紹介したいと思います。

 

東京都の保育サービス利用児童数および待機児童数

東京都の発表では、平成27年度の保育サービス利用児童数は261,705人(前年度より14,192人増加)となっています。
また、保育サービスの需要増加に伴い、平成28年4月1日現在の待機児童数は8,466人(前年より652人増加)となっています。

 

東京都の待機児童ゼロ対策

2016年9月9日に発表された、東京都の「待機児童解消に向けた緊急対策」は、待機児童ゼロに向けた第一歩として取りまとめられました。
「保育所等の整備促進」、「人材の確保・定着の支援」、「利用者支援の充実」の3つを柱とし、具体的な対策を11策打ち出しています。
 

・保育所等の整備促進

保育所などの整備費の補助、賃貸物件や借地を活用して保育所を整備する際の賃借料・借地料補助を東京都独自で上乗せする制度を創設しました。
また、一時預かりを月単位で継続利用できる定期利用保育の利用者負担軽減策として、東京都独自に補助を上乗せし、さらに、最長3時間の延長ができる延長保育加算を始めるとしています。
 

・人材の確保・定着の支援」

保育士(常勤)の住居を確保するため、空き家などを利用して宿舎を借り上げている事業者に対する支援の対象期間を拡大しました。また、採用後5年目までとしていた条件を廃止し、採用後6年以降も支援対象とすることに決まっています。
そして、子ども・子育て支援新制度の開始にあわせて、平成27年4月に全国共通の制度として創設された子育て支援員を増員することとなりました。

 

・利用者支援の充実

認可外の保育施設を利用している保護者を支援するため、認可外保育施設の保育料を補助する市区町村を支援するそうです。
また、認可外保育施設の質の向上するため、巡回指導チームをつくり、指導体制も強化していくそうです。保育所などの利用を希望する保護者への情報提供や相談・助言を行うため、保育コンシェルジュの増員も支援するとしています。

 

東京都は、今回の「待機児童解消に向けた緊急対策」により、平成28年度内に17,000人分の保育サービス枠を整備したいと考えているようです。
 

また、今後の予定としては、平成28年度中に「2020年に向けた実行プラン(仮称)」を作成し、平成29年度に保育サービスの整備に関する目標を再度検証し、「東京都子ども・子育て支援総合計画」を改定すると予定しています。
 

保育士に関わる対策内容も多く、保育士を目指す者としては今後も注目していきたい内容ではないでしょうか。