保育士さんにとって「認定こども園」で働くデメリット

2016年11月3日 保育の豆知識 google  0

保育士さんにとって「認定こども園」で働くデメリット

■認定こども園を選ぶデメリット

2015年4月からスタートした「子ども・子育て支援新制度」。ここで重視されているのが幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「認定こども園」です。認定こども園は保育所と幼稚園の機能を併せ持ち、保護者が働いている・いないに関係なく就学前までの子どもを受け入れることになっています。

認定こども園には、「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」などのタイプに分かれ、地域の実情や保護者のニーズに応じて選択ができるようになっています。

「保育」と「教育」を一体的に行い、就学前に必要な集団生活などの基礎を作ることを目標とし、質の高い幼児教育を目指していることが特徴です。それに加えて、地域の子育て支援にも対応していくことが認定こども園には求められています。より質の高い保育の現場であることから認定こども園での仕事に就くことがメリットだらけのように思えますが、必ずしもそうとは限りません。

■認定こども園のデメリット1:制度が普及していない

認定こども園の第一のデメリットは制度として日が浅く、十分な保育の受け皿となりきれていない点にあります。2006年から待機児童問題解消を目指して導入された認定こども園制度。当初期待されていたよりも、既存の幼稚園から認定こども園に移行してくる施設が少数に留まっています。そのため待機児童問題の解消にまで至っていないのが現状なのです。認定こども園への就職を考える保育士さんからすれば、求人が少なく、就職先の選択肢になかなか上らないのが現状です。

■認定こども園のデメリット2:料金が高く需要が小さい

園によって状況は異なりますが、保育園や幼稚園に比べ保育料が相対的に高額になるというデメリットが指摘されています。なかには、3倍以上の保育料を徴収する認定こども園もあり、そうした料金の高さが認定こども園に対する需要を抑制していると言われています。

これは認定こども園に対して求められているサービスの幅広さが根底にあります。認定こども園は「保育」と「教育」を併せ行う必要があります。いくら既存の保育園施設や幼稚園施設を流用できるとはいっても、今までにないサービスを提供する以上、人員も施設も整備が必要になります。こういった施設整備のコストが保育料の高さにつながっているのです。保育料が高くなることで、認定こども園制度が拡がらず、就職先としての魅力を減じているのが第二のデメリットです。