増加の一途?認定こども園の認定数推移

2016年11月1日 保育の豆知識 google  0

増加の一途?認定こども園の認定数推移

■認定こども園とは

認定こども園とは、教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さをあわせ持つところです。保護者が働いている、いないに関わらず利用でき、保護者の就労状況が変化した場合でも、通い慣れた園を継続して利用できることが大きな特長です。また、認定こども園には子育て支援の場が用意されており、園に通っていない子どものご家庭も、子育て相談や親子の交流の場への参加など利用をすることができます。

■認定こども園の認定件数の推移

制度としては2006年10月に法律が施行されスタートされ、各都道府県の条例で決めた基準を満たす施設だけが認定こども園として認められます。2009年時点で358件であったこども園の数は年をうごとに増加し、「子ども・子育て支援新制度」での推進もあり2015年からは施設の増加ペースも上がっています。2016年4月現在、全国で4,001件の施設が認定され、今後も更なる増加が見込まれています。

■認定こども園制度創設の理由とその後の推移の背景

近年、共働き世帯が増えたことで子どもを保育所に入園させたくても定員がいっぱいなため入園ができない「待機児童」が増加しています。都市部を中心に多数の待機児童が存在し、その解決は喫緊の課題とされています。また、就労する女性が増加したことに加え、就労形態も多様化してきたこと、少子化が進んできたことなどから、就労の有無で入園する施設を分けていては、拡大する保育ニーズに応えられなくなってきました。

こうした子どもを巡る環境の変化から、保育所の入所希望者が増える一方で保育時間の少ない幼稚園の入園者は減少傾向にありました。そこで認定子ども園制度が創設され、既存の幼稚園が新しく認定こども園として保育サービスも提供できるようになりました。これにより入園者が減少傾向にある幼稚園でも保育時間を延ばし児童数の確保ができるようになり、幼稚園の経営が安定するとともに、待機児童数の抑制もできると考えられたのです。また、保育園にはなかった「教育」が付加され、幼稚園になかった「保育」が付加されることで、保護者の多様なニーズにも対応できるようになりました。

認定こども園はいわゆる「幼保一元化」とは異なります。幼保一元化は制度自体を一本化するという動きですが、この認定こども園は幼稚園と保育所等が現行の法的な位置づけを保った状態で機能のみを拡大するという点が特長です。