認可保育園の設置基準って?

2016年8月21日 保育士とは google  0

認可保育園の設置基準って?

認可保育園とは、国の定めた基準をクリアし認可された保育園のことです。

基準には様々な条件がありますが、その中に「設置基準」というものがあります。

設置基準は国が定めている「児童福祉施設最低基準」がベースとなっていて、認可保育園はこの基準を満たしていないと設置ができません。

また、実際に認可保育園が認可を受ける主体は自治体であるため、国基準をベースとしながらも、自治体ごとに定められる設置基準を満たすことが、認可保育園を開設するにあたって重要になってきます。

■認可保育園の東京都の設置基準

では、具体的にどのような設置基準があるのでしょうか?

東京都の設置基準を例に見ていきましょう。

認可保育園の設置基準のポイントは以下の6つです。

●認可保育園の設置基準①:設置・位置等

例外はありますが、原則として2キロメートル以内に保育所がないことが条件です。

地域によって、この制限は適用されない場合もあるので、 詳細は担当役所に確認する必要があります。

 

●認可保育園の設置基準②:設置経営主体

民間保育所の設置経営主体は、社会福祉法人の他、NPO、学校法人、宗教法人、株式会社にも門戸が開かれています。

 

●認可保育園の設置基準③:定員

【定員数】保育所の定員は20人以上。

【年齢構成】3歳未満児が2割以上、2歳未満児が1割以上、

一定の条件を満たす場合には20人以上60人未満の定員を設定することができる例外規定があります。保育所設置認可等事務取扱要綱に 定める面積及び職員配置基準を下回らない範囲内で、定員を超えて保育の実施を行う ことができる等、弾力的な運用が認められています。

●認可保育園の設置基準④:建物、設備

保育所の構造及び設備は、建築基準法、消防法等関係法令の定める基準を満たさなければなりません。また園児の健康等に配慮し、採光、換気、保健衛生、危険防止に十分な注意を払うことが求められています。

建物、設備の面積についても基準が定められています。

・乳児室又はほふく室:0歳児及び1歳児1人当たり3.3 ㎡(部屋の内法面積)以上

・保育室又は遊戯室:2歳以上児1人当たり1.98㎡ (部屋の内法面積) 以上

・医務室:静養できる機能を有すること。事務室等と兼用も可能

・屋外遊戯室:2歳以上児1人当たり3.3 ㎡ (児童が実際に遊戯できる面積)以上。

※保育所付近にある 屋外遊戯場に代わるべき場所(公園・広場等)を含む。

・理室、便所:定員に見合う面積、設備を有すること

また、建物についても以下のような基準があります

・耐火建築物又は準耐火建築物

・階段ベランダ非常階段等の厳格な基準

・壁、天井の室内に面する部分を不燃材料で仕上げる

・非常警報設備等の設置

・カーテンなどの可燃性のものへの防炎処理

土地・建物については自己所有ではなくても、賃借期間が長期のもので賃借料が相当であれば賃貸借でも可能です。

●認可保育園の設置基準⑤:職員

認可保育園では、働く職員の数や職種についても基準が設けられています。

1)保育士

保育士は、子どもを長時間にわたって保育できる常勤職員をもって確保することが基本になっています。

ただし、保育所本来の事業の円滑な運営を阻害せず、保育の質の確保が図られるのであれば、保育士の定数の一部に短時間勤務保育士(月20日未満又は1日6時間未満勤務の保育士)を充てても差し支えないことになっています。その場合は各グループに1人以上の常勤保育士を配置することが必須です。

設置基準の保育士の数は、

・0歳児3人につき1人以上

・1歳児及び2歳児6人につき1人以上

・3歳児20人につき1人以上

・4歳以上児おおむね30人につき1人以上

の配置が基準となっています。

ただし、定員90人以下の施設にあってはこの定員のほかに1人以上の保育士を配置しなければならないというルールがあります。

また、園児の数に関わらず、配置する保育士の数は常時2人を下回ってはならないことになっています。

2)調理員と嘱託医

給食の調理員については、

・定員40人以下の施設については1人以上

・定員41人以上150人以下の施設については2人以上

・定員1151人以上の施設は3人以上

配置しなければなりません。

ただし、調理業務の全部を外部に委託する場合は、調理員を置かないことができます。

また、調理員以外の専門職員として、嘱託医を置くことも必要とされています。

3)施設長資格

保育所の施設長の資格を得るには、児童福祉事業への熱意と運営能力を前提とした上で、次のいずれかを満たす必要があります。

・児童福祉事業に2年以上従事した者、

・保育士の資格を有し、1年以上実務経験がある者、

・社会福祉士若しくは社会福祉主事の資格を有する者又は社会福祉事業に2年以上従事した者、

・前各号に準ずる者であって、知事が適当と認定した者

特に保育園とは、施設長によってその運営が左右されるところが多いことから、保育事業の適正かつ円滑な推進を図るため、新たに施設長に就任する者については、これらの要件を備えている専任、または専任に準ずる者であることが求められています。

●認可保育園の設置基準⑥:開所、保育時間

認可保育園の設置基準では、開所時間は、1日につき11時間を基本とし、保育時間は1日8時間を原則とします。この原則に基づき、何時から開所〜閉所は各園によって定めることができます。

保育時間を超えた場合は延長保育となります。