私立幼稚園の個性的な運営方針とは

2016年8月15日 保育士とは google  0

私立幼稚園の個性的な運営方針とは

私立幼稚園の運営方針

私立幼稚園の保育内容は公立幼稚園とは違い、その法人や園長の考えなどから着想を得た個性的なものが多いようです。こういった私立幼稚園の特徴というのは、子どもたちの将来の可能性を広げることと同時に、少子化の中で保護者から選ばれる幼稚園となるために私立幼稚園それぞれの個性を打ち出しているという背景もあるようです。教育に熱心で、英語や中国語などの語学に特化した私立幼稚園や、フラッシュカード・漢字・知育などを積極的に取り入れた私立幼稚園。運動にちから入れており、体操や自然体験を行う私立幼稚園。楽器を早くから学べる私立幼稚園などまさに千差万別で、特別に講師を招いてこういった授業を行う私立幼稚園も増えています。

これらを保育時間内でなく、保育時間後に「お稽古」として、ピアノ教室、体操教室といった習い事の一環として取り入れる私立幼稚園も増えています。

また、私立幼稚園の教育方針も運営によってさまざまで、モンテッソーリ、ピアジェ、シュタイナー、フレーベルの教育法などを元に指導している園もあります。これらの教育法についてもご紹介します。

 

■私立幼稚園の運営 モンテッソーリ教育を取り入れた私立幼稚園

モンテッソーリ教育とは、イタリア人医学者マリアモンテッソーリによって創設された教育法です。子どもが集中して取り組むことが大切であると説いており、モンテッソーリ教育を取り入れている私立幼稚園は集中力を促す教材を用いて、子どもが存分に活動しできる環境を整える事を主として教育を行います。
集中力を促す教材とは、主に手を使って扱えるおもちゃで、主体的に選び、遊ぶ姿勢が見て取れます。そのため一斉保育というよりは集中力を高めた個々の活動がメインとなります。「教具」と呼ばれるおもちゃは数字のカードや算数棒などで、主に木材で出来ているものが多いようです。壊れやすい素材のもの、本物でもあえて与えることで、その取扱いに気づかせることを重要視しています。異年齢による縦割りクラスを実践しているのも特徴です。

 

■私立幼稚園の運営 シュタイナー教育を取り入れた私立幼稚園

シュタイナー教育とは、自然と人間とのつながり、季節の変化の中に命を感じることを大切にしています。大人は、目には見えない子どもの心に寄り添う事が最大の役割とされています。別名自由への教育、のびのび教育とも言われるシュタイナー教育では、自らの行動に自信や責任を持ち、自己判断で行動できるようになる、というのが一番の目的と言っていいでしょう。
私立幼稚園では具体的に、自然の中で遊び、創造的な自由遊びの時間や音楽、芸術的な時間をたくさんとり、感覚的に学んでいける環境をつくることを重要視しています。

 

■私立幼稚園の運営 ピアジェ教育を取り入れた私立幼稚園

ピアジェ教育とは、、発達心理学の父とも呼ばれる創設者のピアジェ博士が創設した教育法です。ピアジェの理論は「3つ子の魂100まで」という教えを実証し、0~7歳までの教育環境で子どもたちの人格形成は決まるという確信をもたらしました。子どもは大人のミニチュアではなく、子どもの発想は子ども独自のものとして、大人の視点からものを見るのでは誤りであると説いています。大人は与えるだけではなく、子どもには発達の順序性があるというのを理解し、子どもが遊びの中で自らの興味関心を出発点として発達していくのが重要という考え方です。

 

■私立幼稚園の運営 フレーベル教育を取り入れた私立幼稚園

フレーベル教育とは、幼稚園の基礎とも言われています。「幼稚園」という言葉も、教育ドイツの教育学者であるフレーベルが作りました。日本で最初の幼稚園も、このフレーベル教育を元にしていると言われています。フレーベル教育とは、大人が教えたり干渉することを最小限にとどめ、子どもたちの内からの力で自然に成長していく事を目標としている教育法です。
私立幼稚園では、感情をありのままに表現したり、自然の中でたくさん遊ぶことを主にしています。大人はこどもに介入するのでなく、見守り、時には一緒に遊んだりすることを主としています。園庭で自然と触れ合ったり、植物を育てたり、大人のまねをしながら体を動かし、歌ったりします。恩物、つまり神様からの贈り物、と称したフレーベルの積木で遊んだりもします。また、子どもたちが作った遊びの中で、発展が見込めるものにはあえて片付けず、翌日も継続して遊びをするというのもフレーベル教育の特徴です。
このように私立幼稚園では、色々な教育法を元にして園独自のカラーを打ち出していっています。私立幼稚園で働きたい、と思ったら、その幼稚園のカラーや運営の方針を見極めて、自分の理想に近い園を探すのが大切と言えます。