H25保育士試験にも登場「ナショナルミニマム」とは

2017年1月9日 筆記試験対策 google  0

H25保育士試験にも登場「ナショナルミニマム」とは

「ナショナルミニマム」という言葉を聞いたことがありますか?
もしかしたら、聞き慣れない言葉かもしれません。
ナショナルミニマムは、保育に携わる方には知っておいて欲しい事柄です。

 
過去の保育士国家試験でも出題され、近年では、平成25年度の社会福祉の試験にて出題されました。
今回は、ナショナルミニマムについてご紹介します。
 

そもそも、ナショナルミニマムとは何なのか?

ナショナルミニマムとは、国が全ての国民に対して、平等に保障する生活の最低限度の水準のことを指します。
簡単に言うと、「日本国憲法25条」にある「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するという考え方です。(日本国憲法25条も合わせて覚えておきましょう。)
 
私たちは、様々な人間関係を築きつつ、仕事をしたり、勉学に励んだり、余暇を楽しんだりして、社会の活動に参加し、日々の生活を送っています。
このナショナルミニマムは、私たち国民の生活を、あらゆる方面から関連付けて捉えるということが必要になってきます。
 

ナショナルミニマムの歴史的背景と流れ

ナショナルミニマムは、イギリスのウエッブ夫妻により、19世紀末に労働組合の研究を通じて初めて提唱されました。
 
ウエッブ夫妻は、労働条件が悪いところで働いている労働者の生産性や賃金を上げることが重要であると言い、すべての国民に最低限の生活水準を維持するための所得保障がなされなければならないと主張しました。
 
また1942年、「ゆりかごから墓場まで」と言われる近代福祉国家の礎を築いたとされるイギリスのベヴァリッジ報告では、ナショナルミニマムの考え方を中心におき、すべての国民に最低限の生活保障を行うことが国家の義務であるとして明確化されました。
この頃から、ナショナルミニマムの考え方は捉えられてきたようです。
 

保育業界でのナショナルミニマム

保育業界の最低基準は、「児童福祉施設最低基準」に定められています。
この「児童福祉施設最低基準」が定められていないと、どうなるでしょうか。
結果的には、自治体によって保育や施設の環境が違ってくるということになります。
よって、財政難にある自治体や待機児童が多い自治体では、子どもが過ごす環境が悪くなることもあるかもしれません。
 
そのようなことにならないように、ナショナルミニマムの考え方を取り入れ、「児童福祉施設最低基準」を基準に置き、どの地域でもどんな場所でも、平等な保育を展開していくことを定めています。
保育業界でも、ナショナルミニマムの考え方は必要不可欠なものですね。

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