保育の心理学 過去問の傾向

2016年7月14日 保育士試験対策 google  0

保育の心理学 過去問の傾向

保育士資格の取得を目指して、保育士試験の受験を考えている方にとって、過去問の出題傾向を知っておくことは、とても重要な事ですよね。
筆記試験は、連続2日間で以下の9科目(実質8科目)が行われますが、今回は、そのうち「保育の心理学」について、過去問の出題傾向を紹介していきます。

■保育の心理学とは

保育の心理学とは、子どもの心の発達や病気、子どもとの接し方などについて学ぶ科目です。
乳幼児期から老人期に至るまで、人が成長や発達していく過程での心の動きを体系的に学びます。
平成24年度以前は、子どもの心身の発達について学ぶ「発達心理学」、発達障害や精神的な病気について学ぶ「精神保健」の2つの科目に分けられていましたが、平成24年度からは「保育の心理学」としてひとつになりました。

■保育の心理学:過去問の出題傾向

保育の心理学の試験では、子どもの成長をサポートする発達援助の基礎理論や、実際の保育現場における問題の対応など、幅広く理解しているかどうかが問われます。
平成24年以前は「発達心理学」と「精神保健」の2つの科目であったことから、両方の内容から出題されますが、過去問では、どちらかというと「発達心理学」からの出題がやや多めの傾向にあるようです。

過去問の出題傾向のポイントとしては、
・保育実践にかかわる心理学の知識や発達の基本原理について体系的に理解しているか
・子どもの発達過程における心理や発達の特徴を理解しているか
を基本に、
生活と遊びを通して学ぶ子どもの経験や学習の過程について、また、保育における発達援助や子どもの発達を巡る現代的課題に関しても配慮できているか、
などが問われているようです。

■保育の心理学:出題範囲

厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知「保育士試験の実施について」によって規定されている、保育士試験の「保育の心理学」出題範囲は以下の通りです。

1.保育と心理学
(1)子どもの発達を理解することの意義
(2)保育実践の評価と心理学
(3)発達観、子ども観と保育観
2.子どもの発達理解
(1)子どもの発達と環境
(2)感情の発達と自我
(3)身体的機能と運動機能の発達
(4)知覚と認知の発達
(5)言葉の発達と社会性
3.人との相互的かかわりと子どもの発達
(1)基本的信頼感の獲得
(2)他者とのかかわり
(3)社会的相互作用
4.生涯発達と初期経験の重要性
(1)生涯発達と発達援助
(2)胎児期及び新生児期の発達
(3)乳幼児期の発達
(4)学童期から青年期の発達
(5)成人期、老年期の発達
5.子どもの発達と保育実践
(1)子ども理解における発達の把握
(2)個人差や発達過程に応じた保育
(3)身体感覚を伴う多様な経験と環境との相互作用
(4)環境としての保育者と子どもの発達
(5)子ども相互のかかわりと関係作り
(6)自己主張と自己統制
(7)子ども集団と保育の環境
6.生活や遊びを通した学びの過程
(1)子どもの生活と学び
(2)子どもの遊びと学び
(3)生涯にわたる生きる力の基礎を培う
7.保育における発達援助
(1)基本的生活習慣の獲得と発達援助
(2)自己の主体性の形成と発達援助
(3)発達課題に応じたかかわりと援助
(4)発達の連続性と就学への支援
(5)発達援助における協働
(6)現代社会における子どもの発達と保育の課題
出題上の留意事項
1.児童の発達過程及び発達の特性について正しく理解し、保育(養護と教育)との関連において把握することを主眼として出題する。
2.児童の発達課題や初期経験の重要性等、保育の実際において役立つような知識についても問わなければならない。
3.保育原理、児童家庭福祉、子どもの保健の出題と十分関連をとって出題する。

■保育の心理学:過去問の割合

保育の心理学からの出題は全部で10問ですが、
平成25年度以降の過去問では、おおよそ以下のような出題傾向になっています。
過去問でのポイントをしっかり押さえておきましょう!

●発達理論:22%
・過去問でのポイント
フロイト、ギブソン、ゲゼル、ヴィゴツキー、エリクソン、ローレンツ、バンデューラ、ワトソン、ボウルビィなどの人物や、アタッチメント、情動伝染、役割取得、心の理論、物の永続性、アニミズム、などの言葉について問われることが多いようです。

●様々な事例:19%
・過去問でのポイント
事例から、どのような精神医学的問題や発達障害が考えられるか。また保護者や職員間での連携などを問われています。

●子どもにあわせた保育:16%
・過去問でのポイント
保育士に求められる専門性について。子どもへの接し方、観察の仕方、生活習慣の形成や小学校との連携など幅広く出題されています。

●発達概念:10%
・過去問でのポイント
発達とは何か?発達における環境の影響、発達の個人差、環境移行などが問われています。

●乳幼児期の発達:15%
・過去問でのポイント
乳幼児の体や心の発達についてなどが問われています。

●保育所保育指針:8%
・過去問でのポイント
第2章「子どもの発達」から出題される傾向が強いようです。

●学童期以降の発達:4%
・過去問でのポイント
学童期〜老年期までの、発達の特徴について