社会福祉 過去問の傾向

2016年6月30日 保育士試験対策 google  0

社会福祉 過去問の傾向

■社会福祉の位置付け

保育士試験は、児童福祉法施行規則第6条の10によると、筆記試験及び実技試験によって行われます。実技試験は筆記試験のすべてに合格した者に対してのみ行われますので、まずは筆記試験をクリアすることが大事です。
「社会福祉」は筆記試験の一科目です。その他、「保育原理」「教育原理及び社会的養護」「児童家庭福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」の7種の筆記試験があります。
「社会福祉」は子育て支援に関することのほかに、障害者や高齢者、低所得者家庭に向けた支援や政策が出題されます。保育士に関わる事柄以外についても出題されるので、それが保育士試験中最難関と捉えられる理由でしょう。
今回は、そんな重要科目「社会福祉」について、過去問を踏まえて対策を考えていきましょう。

■社会福祉の過去問の出題傾向(出題形式)

社会福祉の過去問をみると、出題傾向は試験の実施年によって多少変動がありますが、「○×組み合わせ」「正答を選ぶ」「誤答を選ぶ」の3形式で出題数の8割以上を占めています。「組み合わせ」形式の問題や「穴埋め」形式の問題は後回しにして、3形式への対応を優先させると良いでしょう。

■社会福祉の過去問の出題傾向(問題領域)

社会福祉の過去問で出題領域の上位を占めるのは「社会福祉全般」「事例」「行政・政策」「相談援助」、「社会的責任」です。この5分野で50%以上の出題比率です。過去問で傾向をつかみつつ、真っ先に習得を済ませておきましょう。

(1)社会福祉全般(17.1%)
最大で6問出題されます。社会保障制度の機能・動向や、社会福祉の理念・歴史的変遷について問われます。

(2)事例(12.9%)
平均して毎年1~3問の出題数です。保育所の職員としての対応に加え、子育て支援センターや児童家庭支援センター、児童相談所の相談員としての対応について問われます。他の科目同様、発達の遅れのある子ども、重度の障害を持った子ども、育児ノイローゼの母親、生活保護受給を拒む親、認知症の高齢者などへの対応が問われることがあります。

(4)行政・政策(8.6%)
全く出題されない年もありますが、多いときには5問程度出題されることもあるので取扱が難しい分野です。過去問をみると、主に社会福祉における都道府県・市町村の役割や財源、行政計画、民生委員について問われます。

(5)相談援助(6.4%)
過去問を見てみると、毎年平均1~2問出題されています。ソーシャルワークアプローチの手法やケアマネジメントについて出題されています。

(6)社会的責任(5.7%)
過去問を見てみると、第三者評価や、苦情解決、情報提供について出題されています。

■学習のポイント

児童家庭福祉の外側にある社会福祉制度についても広く問われますので、対応が難しい試験科目です。保育士とはいえ、マクロの視点から見ると社会福祉の担い手である、という認識に立って、社会福祉全般の教養を身につけるために勉強に取り組んで下さい。